習慣少年ダイアリー

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ぼくらの について

好きなマンガをどんどん薦めます。
3作目はこちら、

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[ぼくらの]です。
[なるたる]など鬱マンガに定評のある鬼頭莫宏先生の作品です。ぼくらの も全く救いの無い話になっています。
個人的にはバッドエンドや救いの無い話の方が“ストーリーがしっかりしてる”と感じるので好きです。

以下、ネタバレも入ります。

どんな話か簡単に説明しますと、
15人の少年少女が地球を守る為に巨大ロボットに乗って敵ロボットと戦う話です。

胸躍るでしょう?
15人の少年少女達も初めはそう思っていました。

ところが、その巨大ロボットは“操縦者の命”を糧に動く事がわかります。それに気付くのは戦いを終え、犠牲者が出てからでした。

当然そんなロボット誰も操縦したくありません。皆、小学生ですから地球よりもまずは自分の命が大事です。敵ロボットなど自衛隊に任せればいい。
しかし、“敵ロボット”との戦いを放棄すると地球が滅びます。
というよりこの宇宙ごと消滅するのです。

何故ならこの戦いは“パラレルワールドとして増えすぎた宇宙を、盆栽の枝を選定するかの如く淘汰する”為の戦いであり、負けたロボットがいる地球は所属する宇宙ごと消滅するのです。

そう、主人公達が戦ってる敵ロボットも、“違う地球に住んでいる自分達と何ら変わらない人間”が操縦してるロボットだったのです。
命を懸けているのも、自分達の地球を守る為に戦っているのも何ら変わらない。

戦えば死 勝っても死
負ければ地球と一緒に死

大切な人を守る為、死をもって少年少女達は戦います。

ぼくらのの見所は、これらの絶望が明かされていく所もそうですが、“死を覚悟してまで何の為に戦うか”の葛藤や人間ドラマが主だと思います。
地球を守る為の戦いだということがわかり、操縦者の家族や友人、自衛隊の人々、そして戦いに巻き込まれた被災者、様々な人がいる星の命の輝きを彼らと同じ視点で見守ってみて下さい。