習慣少年ダイアリー

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無能なナナ について

好きなマンガを紹介するブログです。
18作目はこちら、

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[無能なナナ]です。

可愛いらしい絵柄に反して、一話目の振りが丁寧で裏切りの衝撃が凄いサスペンス作品です。


※以下はネタバレも含め紹介していきます。


孤島にある能力者が集められた学園では、日々強大な“人類の敵”に対抗する為の学習と訓練が行われています。
その学園に『心が読める能力者』である・柊ナナが転校してくることで事件が起こります。
一話目は冒頭から、ラノベ原作の深夜アニメのような、学園ほのぼのラブコメみたいなテンションで始まります。

しかし一話目終盤、ナナと仲良くラブコメをしていくと思われた、主人公のような存在をにおわせていた・中島ナナオを、ナナは崖から突き落とし殺害します。
「“人類の敵”が本当にいるとするなら、それはお前達能力者だ」ナナは自分が“委員会”の命令によって能力者を秘密裏に抹殺する為送られた刺客だと語ります。
実はナナの『心が読める能力』というのも嘘で、相手の仕草を見て推理しているだけの読心術だということも判明します。
物語は学園ラブコメから暗殺サスペンスへと一転します。

[無能なナナ]が能力バトルマンガと違うのは、ナナは一人で島に送られた無能力者であり、クラスメイトに敵だとバレた時点で後ろ盾も反撃する術もなす術もなく排除されてしまうことを意味します。
暗殺は絶対にバレてはいけないという事です。

クラスメイト達には、
時をさかのぼる能力者
未来予知の能力者
死体を操る能力者
そして、不死の能力者
などバラエティに富んだ能力者が出てきます。
そんな“化け物”達をナナは頭脳と口先とトリックのみで暗殺していきます。

「こんなに追い詰められた状況をどうやって打破するのか?」
「まさかこんな展開になるとは」どこを読んでもハラハラして続きが気になるのが[無能なナナ]の魅力です。

異能力サスペンスという他のどのマンガにも類を見ない、異色のこのマンガ。
ぜひとも読んでみて下さい。