習慣少年ダイアリー

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100日後に死ぬワニ

Twitterでめちゃめちゃ流行ってる、きくちゆうき先生の[100日後に死ぬワニ]。

僕も大好きで毎日楽しみに見てます。

パロディを描く人もたくさん出てきて、完全に一つのブームになっています。

100日目が近付く度にワニの周りの人間関係が少しずつ変化していて、残り3日の今、出てきたキャラクターが勢揃い、まるで大団円を迎えるかのような雰囲気です。未だに死ぬ様子は全く見えない。

でもワニ死ぬんですよね。ワニが死ぬ所を見たくないからブロックしてる人もいっぱいいるとか。

どんな100日目を迎えるか気になります。

気になりますのでガチで予想してみます。

まず、ファンタジーでなくあくまで日常の死を迎えるはず。あまりぶっ飛んだ死だと、「なんじゃそりゃ」となってしまうからです。そして100日目に死が訪れるので、「1ヶ月後ーー」のような描写は無い。ので現状、『寿命』や『病死』は無いと思います。

さらに、“後味の悪さ”は出来るだけ排除したいのではないかと思います。何故ならあくまで、娯楽の為に描いておられるはずだからです。ので『通り魔に刺される』などは除外。

従って一番可能性があるのは『事故死』だと思いますが、それは作者さんも予想される事を予想してると思います。僕が作者さんなら、大筋は外さず、ちょっと裏切りたい。

そして、Twitterでの“話題性”と“SNSの発信力”を活かして僕は、

『99日目に、トラックに轢かれそうになる描写が入り100日目本当にワニを死なせるか読者に多数決を取る』を予想します。

ワニをタイトル通り本当に死なせるか、皆が読みたかったのは何か、ワニを本当に死なせるのは楽しみにしている“読者”じゃないのか、それを曲げてでもワニを助けるか、ワニの選択肢を決める所までがこの作品なのではないかなと思っています。

ワニが助かった場合、「ワニの日常は今日も続いていくーー」みたいな打ち切りのような終わり方になるんじゃないかなと思ってます。打ち切りも“望んでいたエンドを迎えられなかった”とほぼ同様ですし。

あと3日で答えが出るのが楽しみでもあり、寂しくもあります。

ちなみに僕がTwitterで描いたワニパロディは、

『101日目にワニがゾンビとして蘇り、死までー1日になる』というものでした。

お察しの通り、基本思想が暗い。

鬼滅の刃の人気について考えてみた

久しぶりの投稿です。現在noteも更新してるのですが、マンガ関係の記事はこっちにも投稿していきます。


今、大人気の[鬼滅の刃]、マンガをあまり読まない人も名前は聞いたことがあると思う。子供達にも大流行で、コミックス売上ランキングをほとんど独占してるらしい。

何故こんなに人気があるのかを、僕なりに考えてみた。

僕の体感ですが、[鬼滅の刃]連載当初はそんなにめちゃめちゃ人気だった記憶は無い。第1話から面白いのだけど、最初っからこんなに爆発的人気があったわけじゃなかったと思う。

[鬼滅の刃]はかなり、少年マンガの王道の流れを組んでいると思う。

家族を殺され、妹を助ける為、ラスボスを倒す。

ストーリー自体は至ってシンプルでゴールが明確だ。

修行シーンも多く、そして何より“数多くある必殺技の説明がほとんど無い”。技名と画面の格好良さで「強い技なんだ」と納得させている。これは[聖闘士星矢]に強く見られた特徴で、「俺の能力は~~~~~で~~~を~~~~する」みたいな説明が全然無い。でもよく考えたら、バトル中に技の説明を長々する方が不自然と言えば不自然な気もする。

[鬼滅の刃]が一番大事にしてるのは、“台詞の滑らかさ”じゃないかなと思っている。

必要ない説明は省き、しかしキャラクター達の心の声はだだ漏れさせる。

主人公の炭治朗でさえ、戦闘中に「キツい」とかネガティブな言葉が漏れまくる。まあ、炭治朗はそれでも「俺には才能がない」「俺には頑張る事しか出来ない」と言いながら決して諦めない姿が格好良いのだけど。

そう、炭治朗はとても良いキャラクター。頑張るし、誰より優しい。倒した敵にも手を伸ばしちゃうほど。

この優しさは本当にどのマンガのキャラより優しいかもしれない。敵の兄妹が喧嘩しているのを「本当はそんなこと思ってないんだよ」と悲しそうにいさめるのは炭治朗だけじゃないだろうか。

倒さなきゃいけない存在をちゃんと倒した上で手を差し伸べる。その優しさも作品の魅力。

敵も初めから敵だったわけではなく、生い立ちがあり不運が重なり“敵”になってしまったのだ。

[鬼滅の刃]では、敵の生い立ちが描かれるのは、倒した後が多い。それは、“戦ってる間は読者を戦闘シーンに集中させる為”じゃないかと思っている。敵の生い立ちを先に描いてしまうと、敵に同情心が芽生え、バトルに集中出来なくなるが、戦闘中は悪として描き切る事で迫力とスピード感のあるバトルに集中して楽しむことが出来る。ごちゃごちゃしたことを考えなくていいのだ。それはアニメ映えにも一役買っていると思う。

アーティストである椎名林檎が、ウルフルズの音楽を「優しいし、易しい」と答えていたが、まさに[鬼滅の刃]も「優しくて、易しい」作品だと思う。

あとはやっぱり推しのキャラクターの退場シーンの格好良さと衝撃か。[鬼滅の刃]では、バスバス人がしんでいく。その為一定の緊張感が途切れない。○○さんの死に様はやっぱり衝撃だった。

そんでもってコメディパートも面白い。そう、ようは結局面白いのだ。

特徴的な台詞回し

真似したくなる派手な必殺技とキャラの格好良さ

ごちゃごちゃを省いた易しさ

これらの要素と圧倒的な面白さで、[鬼滅の刃]は大人気になったんじゃないかなと僕は思う。

なんで生きてるかわからない人和泉澄25歳 について

お久しぶりです。好きなマンガを紹介するブログです。
21作目はこちら、

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[なんで生きてるかわからない人和泉澄25歳]です。

25歳ゲーセンでバイト中、フリーターで夢も友人も生きる意味もなく自己嫌悪と罪悪感にさいなまれ、毎日が鉛のように重く気怠くただ生きている、寂しい日記のような物語。

このマンガのすごい所は、“自分がダメだとわかっているけど、それを変えられない自分がもっと嫌い”な描写が胸が詰まってしまうくらい上手く描かれている所です。

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「電話が怖い」「他人に行動権を握られたくない」「『自分はダメだ』という事を考えてもしょうがない事はわかりきっている」「友達ランクを気にしてしまう」「年齢を必要以上に気にしてしまう」

余裕なんか得られず自分の事だけしか考えられず、良くしてくれた人に対しても申し訳なさしか感じず、他人の言葉を真正面から受け止めるのが苦手な


そんなあなたの心に寄り添うマンガです。


Twitterでこちらの作品が公開された際、1.9万のリツイート、3.8万のいいねが押されました。

少なくとも3.8万人の“和泉澄”が共感したということです。
寂しくタイムリミットだけが近付くような毎日の中に、辛い朝を待つだけの夜に、
「ひとりじゃない」事を感じてほしい作品です。ぜひ読んでみて下さい。

メイドインアビス について

好きなマンガを紹介していくブログです。
20作目はこちら、

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[メイドインアビス]です。
島に空いた謎の大穴“アビス”を探検する“探窟家”を母に持つヒロインのリコと、アビスから来たロボット・レグを描く秘境アドベンチャー
アニメ化・映画化もしており、自国だけでなく韓国や様々な国で人気を誇っております。

このマンガのすごい所は、可愛い絵柄で“えぐい”所を描くのが上手い所です。

大穴“アビス”に潜った母・ライザからの手紙がある日届きます。『穴の底で待つ』
母の行方を探す為、リコはアビスへと潜りますが、実はアビスから帰って来れる人は数少ない。
何故なら、深く潜れば潜るほど地表に帰る際、アビスの“呪い”を受けるからです。
身体に、精神に、そして生命に。
リコは、アビスへ潜れば自分が必ず死ぬ事を覚悟し母の元へ向かいます。この冒険は、母に会えても帰り道の無い旅なのです。

まだ幼いリコは、パートナーであるレグ以外に頼りもいない状況でアビスの未知なる生き物、危険に脅かされながら母の元を目指します。

また、アビスの呪いを受け、身体が異形化してしまった“成れ果て”の実験をする探窟家・ボンドルド。
ボンボルドは子供達や自分の娘を簡単に実験動物として利用し、アビスの呪いで人体実験をします。
リコとレグは冒険の途中、ボンドルドの実験の被害者であるナナチとミーティと出会い、不死の身体でコミュニケーションも取れなくなってしまったミーティを「殺してくれ」と頼まれます。
救う方法は「殺す」しかないのか?極限の中、選択を迫られます。

血しぶきだとか臓物ではない、胸の内にぐっと重たいものがくる“えげつなさ”を、
底にある希望と好奇心とロマンと共に存分に描く。
そう、アビスには危険だけじゃなく、未知のテクノロジーが詰まった宝物“遺物”など魅力もたくさんあるのです。
『母の元へと』ゴールへ向かって突き進む物語というのもわかりやすくてとても良いです。

ぜひとも読んでみて下さい。

空が灰色だから について

好きなマンガを紹介するブログです。
19作目はこちら、

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[空が灰色だから]です。

以前このブログで紹介した[月曜日の友達]の作者・阿部共実さんの作品です。
ちなみに初期タイトルは[空が灰色だから手をはなそう]だったそうです。

毎話“どこかにいる誰か”が主人公のオムニバスなのですが、この作品が異色なのは、バッドエンドな物語が多数収録されている事です。
ずっと仲良くなりたいと思ってた人を泣かせてしまう話、
ずっと応援してた人に勘違いされ嫌われる話、
憧れを抱いていた近所のお兄ちゃんが自分のせいで変わってしまった話。

どの単行本の裏表紙にも必ず書かれている「10代女子を中心に、人々のうまくいかない日常を描くオムニバス・ショート。コメディか、ホラーか、背徳か、純真か、説明不要の"心がざわつく"思春期コミック。」
という説明文。
「心がざわつく」という文言の通り、読み終わった後に何とも言えない気持ちになれます。
目の前で人が倒れているのを見てしまったかのような、クラスメイトがいじめられているのを目撃してしまったかのような、安全な日常の胸の奥に腕を突っ込まれ掻き回されてしまったような気分の悪さが残ります。

そして、その気分の悪さを常日頃から抱いている、幸せではない満たされていない友達がいない恋人がいない親とも上手くいってない存在価値を見出だせない自分が何故此処にいるのかわからない産まれてきて申し訳ないと思っている貴方の為にこのマンガは描かれています。

このマンガに惹かれるのは、この世界に住むキャラクター達と“日常の生き辛さ”を共有出来るからではないかと僕は思います。
どこかにいる誰かは、
普通にしているだけで異常に見られ
友達といても孤独を感じ
努力が理不尽で潰され

幸せになりたいのに不幸でいる。







[空が灰色だから]には何もバッドエンドだけが掲載されているわけではありません。
中には友達との楽しいエピソード、健気な母親のエピソード、上手くいかない日常の細やかな、本当に細やかな灯火のような物語も収録されています。

生き辛さを感じている全ての人が、空が灰色だとしても、手を取りたい人物が、人生がきっと見つかると思います。
ぜひ読んでみて下さい。

無能なナナ について

好きなマンガを紹介するブログです。
18作目はこちら、

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[無能なナナ]です。

可愛いらしい絵柄に反して、一話目の振りが丁寧で裏切りの衝撃が凄いサスペンス作品です。


※以下はネタバレも含め紹介していきます。


孤島にある能力者が集められた学園では、日々強大な“人類の敵”に対抗する為の学習と訓練が行われています。
その学園に『心が読める能力者』である・柊ナナが転校してくることで事件が起こります。
一話目は冒頭から、ラノベ原作の深夜アニメのような、学園ほのぼのラブコメみたいなテンションで始まります。

しかし一話目終盤、ナナと仲良くラブコメをしていくと思われた、主人公のような存在をにおわせていた・中島ナナオを、ナナは崖から突き落とし殺害します。
「“人類の敵”が本当にいるとするなら、それはお前達能力者だ」ナナは自分が“委員会”の命令によって能力者を秘密裏に抹殺する為送られた刺客だと語ります。
実はナナの『心が読める能力』というのも嘘で、相手の仕草を見て推理しているだけの読心術だということも判明します。
物語は学園ラブコメから暗殺サスペンスへと一転します。

[無能なナナ]が能力バトルマンガと違うのは、ナナは一人で島に送られた無能力者であり、クラスメイトに敵だとバレた時点で後ろ盾も反撃する術もなす術もなく排除されてしまうことを意味します。
暗殺は絶対にバレてはいけないという事です。

クラスメイト達には、
時をさかのぼる能力者
未来予知の能力者
死体を操る能力者
そして、不死の能力者
などバラエティに富んだ能力者が出てきます。
そんな“化け物”達をナナは頭脳と口先とトリックのみで暗殺していきます。

「こんなに追い詰められた状況をどうやって打破するのか?」
「まさかこんな展開になるとは」どこを読んでもハラハラして続きが気になるのが[無能なナナ]の魅力です。

異能力サスペンスという他のどのマンガにも類を見ない、異色のこのマンガ。
ぜひとも読んでみて下さい。

ちはやふる について

好きなマンガをオススメするブログです。
17作目はこちら、

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[ちはやふる]です。
同い年の三人、千早・太一・新が熱き青春をかるたに懸ける物語。

[ちはやふる]はジャンルでいうと少女マンガ枠なのですが、週刊少年ジャンプに載っててもおかしくない程の友情・努力・勝利がしっかりしてて熱量のある青春を描いています。

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ヒロインとヒロインに惚れるイケメンがこんなにライバルとして戦うマンガ他には無いのでは?

そう、かるたなので男女の枠はあれど、対等に戦う事が出来るのです。
少女マンガには無い熱い戦い、
少年マンガには無い繊細な恋心や各キャラクターの心情・生活の描き方が両立してるマンガなのです。

かるたのルールは至ってシンプル、「読まれた札を取る」です。
しかし、その「読まれた札を取る」の中に、各々の戦略・性格で優先する札、また自身の名前に由来する“絶対に取られたくない札”が存在します。
千早にとって【ちはやぶる--】から始まる札がそう。
さらにかるたの札は、“詩”なのでそれぞれの札の意味も各々の人生に深く絡んできます。

また、[ちはやふる]の凄い所はメインのキャラクターだけでなく、サブキャラクターをもしっかりと描いている所です。
なんというか、学校の他のクラスや近所の家など「どこかに存在してるであろう」キャラクター達を繊細に描いています。
それは若い学生のキャラクターだけでなく、ずっと力を溜め続け夢を追い続けている、原田先生など年配のキャラクターも同じ。本編に描かれている所だけじゃない、本編に載ってない人生を彷彿とさせてくれます。

花野菫ちゃんはインスタにハッシュタグをいっぱいつけて投稿しちゃうだろうし、
机くんは普段ゲームをしなくてもテトリスマインスイーパーだけはめちゃめちゃやり込んだことがあっただろうし、
詩暢ちゃんは、食べ物の好き嫌いがとても変わってるだろうし、
千早は元号が変わることを誰よりも遅く知ったかもしれない。
そんな描かれてない日常を想像させてくれる個性的で魅力的なキャラクターがたくさんいるマンガです。

[ちはやふる]は簡潔に言うと、人と人とが札を介して、“繋がり結ぶ”物語です。それぞれの人生にぴたりとハマる詩があります。

燃え上がる中にも風情がある青春をぜひとも読んで(詠んで)みて下さい。